名古屋のホテルは安くて良い

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 菅直人首相(64)は2日、東日本大震災で壊滅的な被害を受けた岩手県陸前高田市と、福島第1原発の対応に当たる自衛隊や東京電力関係者らが拠点とする「Jヴィレッジ」(同県広野町など)を視察した。首相の現地訪問は、発生翌日に福島第1原発などをヘリで視察した3月12日以来2回目。被災者の声を直接聞くのは今回が初めてだったが、震災発生から3週間もたってからの訪問に「何をしに来たの」と冷ややかな声も上がった。

 この日午前6時すぎ、首相官邸をヘリで出発した菅首相は、まず陸前高田市の市役所仮庁舎を訪問。居合わせた約20人の消防団員に「少し長い戦いになるが、政府も最後まで頑張る。皆さんも頑張ってください」と呼び掛けた。

 同9時すぎにバスで陸前高田市の市立米崎小に到着。避難している約160人に「国もしっかり対応するので頑張ってほしい」などと声を掛けたが、歓迎ムードはなかった。

 壊れた自宅の後片付けに出ている人が多く、体育館にいた約60人の表情にも疲労の色がにじむ。首相は館内を一周し、約20分かけて半数ほどの住民に声を掛けて回った。握手をして喜ぶ高齢の女性もいたものの「もう少し前に見てほしかった」と不満の声も。硬い床に体育館用マットと毛布が敷かれた避難所を後にした首相に「正直言って、何をしに来たの」と冷ややかな目を向ける住民もいた。

 「どれくらい被災者の状況を見てもらえたのか」。両親と3人で避難する漁師の佐藤一男さん(45)は厳しい表情。「まだ電気や水が通っていない避難所もある。遺体の捜索すら手を出せない人もいる。そっちに気を向けて」と話した。

 午後は福島第1原発事故の対応に当たる自衛隊や消防、東京電力関係者が拠点とする、事故現場から約20キロ離れたサッカートレーニングセンター「Jヴィレッジ」に移動。3月12日の原発視察をめぐっては、事故への初動対応を遅らせたと野党から批判されたが、今回は約2時間かけて説明を受けたり、関係者を激励した。

 しかし、原発周辺に住んでいた避難者からは冷めた声が続出。原発作業員で、福島県双葉町から福島市内の体育館に避難した50代の男性は「今更(首相が)来ても、事態は何も変わらない。現場の対応は専門家に任せ、政府として補償問題などに専念すべきだ」。

 一部が原発から20キロ圏内の避難指示区域となっている南相馬市の無職・富田浩三さん(58)は「原発作業員の送迎バスを運転していたが、事故後解雇された。現場に来て何か言うより、東京でしっかり指揮を執って」と苦言を呈した。

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 東日本大震災による東京電力福島第1原発事故で東電は2日、原発2号機の取水口付近にある施設に亀裂が入り、毎時1000ミリシーベルト以上と、高い放射線量の汚染水が海に流出しているのを確認した、と発表した。放射性物質を含む水が、海に直接、流れ込んでいるのを確認したのは初めて。今回の流出との因果関係は調査中だが、付近の海では、法令が定める濃度限度を大幅に超える放射性物質が継続的に検出されていた。東電は応急処置としてコンクリートを「ピット」に注入したが、流出防止はできなかった。

 原発の“壁”の破損部から、汚染水が直接、海に注ぎ込まれていた。

 東電によると、2号機の海水取水口付近に、地下ケーブル点検用の「ピット」と呼ばれるコンクリート製たて穴施設がある。深さは2メートル。同日午前9時半ごろ、ピットの中に深さ10?20センチの水が発見された。さらに、側面の長さ20センチの亀裂から、海に汚染水が流れ込んでいた。

 水表面付近は、毎時1000ミリシーベルト超と高い放射線量。1立方センチ当たり100万ベクレル超と、通常の炉心内の水の1万倍以上の放射性ヨウ素131が含まれていた。

 ピットは、既に汚染水が確認済みの別の場所と坑道でつながっていた。東電は午後に、ピットにコンクリートを注入、流出防止の応急処置を実施したが、漏えい量は変わらなかったと発表。3日以降、別の方法を実施する。

 2号機では、タービン建屋地下や建屋外の立て坑で、毎時1000ミリシーベルト超のたまり水が確認されていた。ピットとの関係は不明だが、付近に長時間いれば、人体に影響を及ぼす高放射線量という点は共通している。

 ピットは2日まで点検されておらず、ある東電社員は「もっと早く点検すればよかった。優先的調査から外れ、問題があった」と悔やむ。他のピットに水はなかったが、亀裂の有無は分からないという。今回亀裂が入ったピットは、付近でほかのひび割れも発見された。

 ピットから約600メートル離れた1?4号機放水口付近では、3月30日採取の海水から法定限度の4385倍と高濃度の放射性物質が検出されるなど、高レベルの汚染が続いていた。経産省原子力安全・保安院の西山英彦官房審議官は、今回のピットの水について「(海水汚染の)ひとつのソース(源)かもしれないが、データを分析しないと、はっきりしない」と指摘している。保安院は、ほかにも流出源となる亀裂がないか確認し、沖合15キロの3か所などで新たに海水調査をするよう指示した。

 亀裂の原因は、地震の揺れの影響の可能性も。別の場所でも、ひび割れが原因の放射性物質漏出が起きている恐れもあり、今回のピットを処理しても、海水汚染に歯止めがかかる保証はない。今後は津波だけでなく、地震の影響も考慮しながら、さらに広い範囲で詳しい調査と対応を、迫られることになる。

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